「デフリンピック」は4年に1度開かれる聴覚障害のある人たちの国際スポーツ大会で、来年、100周年の記念大会として日本で初めて東京などで開かれます。
都内で開かれたイベントでは、全国の小学生から高校生が3つの候補から投票で選んだメダルのデザインが発表され、選手が活躍して大きく羽ばたいていくことを願って折り鶴などがデザインされています。
そして、イベントでは手話などを元に考案された応援スタイル「サインエール」が初めて披露されました。
スポーツの応援は声や歌など音がメインで、聴覚障害のある選手からは受け取りづらいという声や、聞こえる人と聞こえない人が一緒に応援する場合、リズムを合わせることが難しいという声がありました。
「サインエール」では、「拍手」や「日本」を表す手話などを組み合わせて、「日本、メダルをつかみとれ」という応援や、振動と音でリズムを合わせられるよう太鼓も使われました。
会場で行われたデモンストレーションでは、太鼓が鳴り響くなか、観客は選手が走る映像に合わせて新しい応援スタイルを体験していました。
開発に携わったデフ陸上の山田真樹選手は「スタートラインに立つと緊張するので、見える形での応援を力に変え、いい走りが出来るよう頑張っていきたいです」と話していました。
東京都によりますと、今回の応援スタイルを元に大会に向けてそれぞれの競技や会場に合わせた形を検討していくということです。
デフリンピック 日本初開催まで1年 新しい応援スタイルを披露 | NHK