女子は36回目を迎える全国高校駅伝。ことしはルールの変更もあり、選手たちがどのようなレースを展開するのか注目です。
【留学生の区間に変更】
ことしは、海外からの留学生ランナーが出場できる区間が見直されました。これまでは1区をのぞく区間で1人だけ走ることができると規定されていましたが、日本陸上競技連盟や高体連=全国高等学校体育連盟などの主催団体でつくる実行委員会は、今大会から距離が最も短い3キロ区間のみと決めました。女子は3区か4区のどちらかで走ることができます。戦略の変更を求められるチームもある中で、選手たちがどのようなレースを展開するのか注目です。
【優勝争いは】
女子はマラソンの半分の距離を5人でつなぎます。都道府県予選のタイムがトップの仙台育英を19年連続出場の大阪薫英女学院や、長野東、それに去年の優勝校、鹿児島の神村学園が追う構図になるものと見られます。
▽仙台育英は宮城県予選で2区から5区まで区間賞を獲得。東北大会ではメンバーを全員入れ替えて臨み層の厚さを見せて優勝しました。注目は1年生から都大路を経験し去年1区で3位だった細川あおい選手と、2年連続で3区を任され区間2位だった長岡みさき選手です。経験豊富な2人に加えて、去年、20歳以下の日本選手権の3000メートル障害で優勝した佐藤柚優選手など実力者がそろいます。去年は5区で鹿児島の神村学園の留学生にトラック勝負で抜かれて1秒差で優勝を逃し、雪辱を誓っています。
▽大阪薫英女学院はエースの塚本夕藍選手など去年4位に入賞したメンバーが4人残っています。3000メートルのベストタイムが9分10秒台の選手を多くそろえて、上位5人と上位3人の平均タイムは、出場校の中でいずれも2位と安定感は抜群です。チーム力で2016年以来となる8年ぶりの優勝を目指します。
▽長野東は都道府県予選のタイムが1時間9分2秒の3位。おととしの優勝メンバーで、キャプテンの窪田舞選手や3000メートルの自己最高タイムが9分10秒74の2年生、真柴愛里選手が引っ張ります。
▽去年優勝の神村学園は3000メートルの上位5人の平均タイムが出場校トップ。優勝メンバーが4人残っているほか、留学生で1年生のムトニ・マーガレット選手は3000メートルが9分0秒台の好記録をマークしています。全員が実力どおりの力を発揮できれば、学校史上初の連覇が見えてくるかもしれません。
全国高校駅伝 女子【速報予定 10:20~】仙台育英 大阪薫英女学院 長野東 神村学園が優勝争いか 冬の京都で | NHK